私の世界私 の 世 界 この世界に生かされ生きている私 生きていることが何の苦痛もなく 幾多の人々のなかで笑い謳歌する ことは至難である 苦難苦痛苦労というものは 人生というなかについてまわり 私のようなちっぽけな世界にも 離れないでいる 桜は咲いてもすぐさまに散り 新緑の芽が吹き出しても また枯れ人生の哀歓をかもしだす 私の世界も日々年々そのような 事柄を事変を見ながら涙にくれる 自分の世界が開かれぬ孤独な世界 無力な世界そして怠惰な世界が 人一倍強い嵐のような勢いで 回転しているようだ 私の世界はまさに小さな閉鎖的な 苦渋に満ちた雨が降り続いている 湿りきった世界からいちはやく 脱出しょうと人生の花を 咲かせようと瞬時をあきもせず 一人で思索にふけっている それが今の私の世界だ |